Biography

坂田 直樹 Naoki Sakata

© Keïta Nakagawa

 1981年京都市生まれ。中学生の頃にエレキギターに触れた事がきっかけで作曲に興味を持ち始める。様々な音楽ジャンルを経たのちに、現代音楽に活動のフィールドを移す。

 2007年、愛知県立芸術大学を首席で卒業後、渡仏。2008年、パリ・エコール・ノルマル音楽院のエディット・ルジェのクラスにて、審査員満場一致の一位で高等ディプロマを取得。2013年にパリ国立高等音楽院(CNSMDP)作曲科でステファノ・ジェルヴァゾーニに師事し、第二課程修了。2014年にはIRCAMにて研修を受ける。

 これまでに、第36回入野賞、武生作曲賞を受賞。管弦楽作品《組み合わされた風景》は、2017年度「武満徹作曲賞」第1位、第66回「尾高賞」、そして第28回「芥川作曲賞」という日本音楽界で最も権威ある作曲賞で三冠に輝き、1作品での3つの作曲賞受賞は史上初となった。

 作品はヨーロッパ、アジア、北米、南米で演奏されており、これまでにルートヴィヒスブルク音楽祭(ドイツ)、フェスティヴァル・ミュジカ・ストラスブール(フランス)、リマ国際音楽祭(ペルー)、サントリーホール サマーフェスティバル、N響 Music Tomorrow、東京オペラシティ コンポージアム、武生国際音楽祭、サクソフォン・コングレス(2015フランス、2018クロアチア)など著名な企画や音楽祭で作品が発表されている。

 国際的な委嘱も数多く、フランス文化省、フランス・ミュジーク(ラジオ・フランス)、サントリー芸術財団、パーカッション・ドゥ・ストラスブールなどから委嘱を受け、作品はNHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、いずみシンフォニエッタ大阪、ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団などのオーケストラ、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、アンサンブル2E2M、アンサンブル・アルテルナンス、アンサンブル・エクート、ディヴェルティメント・アンサンブル、アンサンブル・ケルン、アンサンブル・ノマド、アンサンブル・九条山、東京シンフォニエッタなどのアンサンブル、カーチュン・ウォン、ステファン・アズベリー、アレクサンドル・ブロック、ティト・チェッケリーニ、サンドロ・ゴルリ、川瀬賢太郎、杉山洋一、高関健、沼尻竜典各氏の指揮者、イエルーン・ベルワルツ、ラファエル・ピドゥ、上野耕平、大石将紀、雲井雅人、田嶋直士、中川日出鷹、本條秀慈郎、本堂誠、深見まどかなど、各氏の演奏家により取り上げられている。

 2020年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団第3代目コンポーザー・イン・レジデンスに就任。

 2010、2011年度ローム ミュージック ファンデーション奨学生。パリ在住。

(2023年6月現在)