胞子 II
Spores II
2019
レコーディング、9 (Fri) Oct 2020 東京オペラシティ・リサイタルホール
演奏 : アンサンブル・ノマド ©︎アンサンブル・ノマド
演奏 : アンサンブル・ノマド ©︎アンサンブル・ノマド
編成 | 9人のための |
楽器詳細 |
fl. cl. perc. pf. 2 vn. vla. vc. cb. 【打楽器の詳細】 3 antique cymbales, 4 boomwhackers, 3 cymbals (small, large, sizzle), 1 conga, 1 guiro, 3 shakers (small, medium, large), 1 vibraphone and 1 waldteufel, 1 woodblock, accessory : 1 bow, 1 jazz brush, mallets (hard, soft, one for tam-tam), 1 piano wire rod, wooden rod like Vic Firth Rute 606, 2 reibestocks, 1 wooden stick |
演奏時間 | 12' |
初演情報 |
28 (Fri) Feb 2020 | 東京オペラシティ・リサイタルホール 公演 : アンサンブル・ノマド 第68回定期演奏会 〜出会いVol.3:出会いの共振〜 演奏 : アンサンブル・ノマド |
委嘱者 | アンサンブル・ノマド |
献呈 | アンサンブル・ノマド |
著作権 | SACEM管理楽曲、Code ISWC : T-302.229.479-3 |
曲目解説
キッチンでカビの生えたフルーツを発見。ぎょっとしつつも、微細な生き物がいつの間にか作った集落にしばし見入ってしまう。菌類に興味を持ち始めたのは、おそらくはこのような身近なきっかけだった。菌類について調べてみると、よく知られている分解者としての側面以外に、共生者としての生態が見えてきて面白い。例えば、キノコが樹木の根に宿り養分の交換を行ったり、ラン科の植物の発芽は菌類からの栄養に依存しているといった具合に。
近年、自身の創作において、様々な形態による音の共存を描いている。先ほどの菌類と植物の共生関係と、作曲上の関心がどこか共鳴することから《胞子》シリーズの二作目に着手した。
《胞子 II》は五つの部分から構成される。第一部では弦楽器の弓を跳ねさせる奏法、第三部ではトレモロ、第四部ではトリル、第五部では倍音のトリルと、小刻みに震える音のヴァリエーションから各セクションの手触りが作られる。それと同時に第二部より導入される木管の動きから、カラフルで複雑なネットワークが編まれてゆく。
近年、自身の創作において、様々な形態による音の共存を描いている。先ほどの菌類と植物の共生関係と、作曲上の関心がどこか共鳴することから《胞子》シリーズの二作目に着手した。
《胞子 II》は五つの部分から構成される。第一部では弦楽器の弓を跳ねさせる奏法、第三部ではトレモロ、第四部ではトリル、第五部では倍音のトリルと、小刻みに震える音のヴァリエーションから各セクションの手触りが作られる。それと同時に第二部より導入される木管の動きから、カラフルで複雑なネットワークが編まれてゆく。
ミュージック・クリップ ©️アンサンブル・ノマド