綻びた息
Les souffles décousus
2018
編成 | テナー・サクソフォン独奏 |
演奏時間 | 6' |
初演情報 |
3 (Wed) Oct 2018 大阪、ザ・フェニックスホール、「安 泰旭 サクソフォンリサイタル」 演奏 : 安 泰旭 (サクソフォン) |
委嘱者 | 安 泰旭 |
献呈 | 安 泰旭 |
著作権 | SACEM管理楽曲, Code ISWC : T-704.036.512-8 |
曲目解説
タイトルが暗示するように«綻びた息»では、ほつれた繊維のような音楽的テクスチャーを構想した。
一楽章では均質な音色による線で音楽を編むことでなはく、異なる楽器がせめぎ合っているような状況をサクソフォン一本で作り出そうとした。結果として、音色、音域、強度、奏法、密度など、さまざまなパラメーターを異にする素材の対比を行った。次第に非均質な断片が組み合わされて行き、ギクシャクした連続体を作り上げる。
混成的な性格を持っていた一楽章に比べて、二楽章は持続音による連続性のなかで紡がれていく。ただし、持続音にはヴィブラートや微細な音程によるトリルなど、様々な奏法による「ゆれ」が加えられている。この振動が次第に増幅される過程で、曲の後半では持続音が重音奏法へと移ろう。このような質感の変化によって、引き締まった一本の縄が次第に解けていくような様子を描こうとした。
8 Oct 2018
一楽章では均質な音色による線で音楽を編むことでなはく、異なる楽器がせめぎ合っているような状況をサクソフォン一本で作り出そうとした。結果として、音色、音域、強度、奏法、密度など、さまざまなパラメーターを異にする素材の対比を行った。次第に非均質な断片が組み合わされて行き、ギクシャクした連続体を作り上げる。
混成的な性格を持っていた一楽章に比べて、二楽章は持続音による連続性のなかで紡がれていく。ただし、持続音にはヴィブラートや微細な音程によるトリルなど、様々な奏法による「ゆれ」が加えられている。この振動が次第に増幅される過程で、曲の後半では持続音が重音奏法へと移ろう。このような質感の変化によって、引き締まった一本の縄が次第に解けていくような様子を描こうとした。
8 Oct 2018